今回の記事は、てつがつお様に寄稿いただいたシナリオである。どうにも憎めない敵役とコメディを繰り広げたいあなたに。
(記事の編集モード間違えたけどむしろ見やすいのでは...? これからはこっちでやっていこうかな)
こんにちは。てつがつおです。
今回はてつがつおの自作神我狩シナリオ『ラルヴァときょうふの魔境』を公開したいと思います。
♦はじめに
ゲームシステム:神我狩
シナリオタイトル:ラルヴァときょうふの魔境
必要サプリメント:神魂
推奨世界干渉レベル:3
PC人数:3~5人
シナリオの舞台となる町は、どこでもかまいません。いちおうハンドアウトは久代市が舞台であることを想定していますが、適宜改変してOKです。
また、今シナリオは「神魂のレクイエム」で追加された「魔境シナリオ」のシステムを利用しています。そのため、基本ルールブックのみでは遊べないことに注意してください。
※注意事項その他
このシナリオを遊ぶ際、使用許可はいりません。ガンガン使ってください。
描写とかの改変も大丈夫ですが、自作発言、無断転載はやめてください。てつがつおってヤツが作ったシナリオだよ、とか回す際には一言言ってもらえればうれしいです。ついでにブログの宣伝もしておくといいと思います。
また、義務ではありませんが、シナリオを遊んだ感想なんかを聞かせていただけると、ぼくは大変喜びます。リプレイなんて作ってくださった方がいらっしゃったら、多分お赤飯炊きます。
戦闘は「標準戦闘(初心者向け)」と「強敵戦闘(経験者向け)」のどちらか一つを選んで戦闘できますが、必要であれば、PLの実力に合わせて調整してください。※
以下がシナリオの内容となります。
♦シナリオハンドアウト
- PC共通
コネクション:ファレーナ
条件:なし
突如、久代市のある場所で魔境が発生した。
その原因の調査を依頼されたあなたたちは魔境へと向かう。
慎重に魔境内部へと入ると……奥底から叫び声のする落とし穴と、それをのぞきこむラルヴァの群れがいた。
目的:魔境を鎮める
♦シナリオ概要(今回予告)
ラルヴァ――最下級のモノノケであり、数多の神我狩によって、刀のサビとなってしまったであろう存在だ。
だが、もしもそんなラルヴァが一度に、大量に集まったら? そして、危険な魔境内で大量のラルヴァと戦うことになったら?
ラルヴァも積もれば山となる。ヤツらとて、立派な超常存在なのだ。
武装伝奇RPG『神我狩』――『ラルヴァときょうふの魔境』
♦シナリオ背景
カミガカリの力を手に入れたラルヴァ――ファレーナは、ひょんなことから邪悪な神成神器[ラルヴァドミネイター]を手に入れる。
常日頃からラルヴァとして悪いことをしてやりたいと考えていた彼女は、[ラルヴァドミネイター]の力を使い、手始めに魔境を形成。やってきたカミガカリを倒してやろうと考えた。
だが、侵入してくるカミガカリの様子をこっそり確認してやろうと入り口に向かったファレーナは、魔境内の落とし穴にうっかり引っかかってしまう。ちょうどその時PCたちがやってきてしまったため、正体を隠して魔境の奥底まで同行することになる(その場で襲わなかったのは、PCたちの実力を見てみたかったのと、PCたちを魔境で少しは疲弊させたかったから)。
♦登場NPC等
- ファレーナ
年齢:不明/性別:女性/職業:大妖怪
カミガカリの力に目覚めた、すごいラルヴァ。ラルヴァとして人間たちに恐怖を振りまくのが目的。赤いコートに身を包み、頭部には角が二本生えた長身の女性の姿をとる。
コメディリリーフ兼黒幕です。この人のRPをするときは、テンションのギアを上げておきましょう。
- ラルヴァドミネイター
ファレーナが拾った神成神器。剣先を天高く掲げることでラルヴァを生み出し、鞘(さや)の宝玉から邪悪な魔境を創り上げる、混沌の魔剣。ただし、恐るべき術の行使には金銭を対価とせねばならず、さらに使用者に不幸をもたらす。
NPCではありませんが、いちおう紹介。ラルヴァをいっぱい召喚できたり、魔境を生成してくれたりと、何かと便利な神成神器です(ですが、能力の行使にはGを消費します。世の中うまい話はないのです)。
♦シナリオ導入
[シナリオ導入]では特別な指示がない限り、各PCは[未登場・退場]できません。
シーン1
シーンプレイヤー:PC全員
イベント:情報収集
PCたちが魔境へと入りこむシーン。すでにPCが[魔境]の入り口で一堂に会している状況を想定しています。GMは、個別にPCたちが誰かから[魔境]の調査依頼を受けるシーンを設けてもいいでしょう。
●描写
上司からの命令か、仕事の依頼か、はたまた好奇心からか。あなたたちは久代の地に出現した、[魔境]の入り口の前で立ち止まっていた。
どうしてこのような場所に、こんな妙な[魔境]が現れたのか。
(適当にPC同士の合流RPをはさみましょう。また、同じところから依頼を受けたPCがいてもかまいません)。
それをたしかめるべく、あなたたちは意を決して[魔境]へと突入した。
───
PCたちが[魔境]に入ったところでシーン終了です。
♦シナリオ本編
ここから[シナリオ本編]となります。GMはPCたちに[感情]を①~⑦まで埋めるよう指示し、それが終わった後に[魔境討伐]を開始しましょう。
なお、今回の[リミット]の上限値は40とします。
追加イベント1/D-2:侵入エリア
このイベントは、「侵入エリア」に到着した時点で発生します。ファレーナと出会うシーンです。
●描写1
小さな窓が並んだ、すすけた壁。一見普通の、しかしどこか不気味で大きな倉庫。おどろおどろしさを表現したいのであろうトゲトゲが並んだ塀が倉庫を囲んでいる。
こたび踏み込んだ[魔境]は、そんな場所だった。
今、あなたたちは塀の入り口でたたずんでいる。
───
PCたちが敷地内に入ろうとしたところで、描写2に移ります。
●描写2
ファレーナ:「いやーッ!」
倉庫の敷地からこんな悲鳴が聞こえてきた。
ファレーナ:「なんでわたしがこんなところに落ちなきゃいけないのよ!」
あなたたちが向かった先では、外骨格に覆われたモノノケ――ラルヴァが、珍妙な叫び声を取り囲むように、ぐるりと輪を作っていた。
ファレーナ:「こんな姿を初対面のあの子やこの子に見られた日にはッ! わたしのイメージオチのヒトッ!お布団かぶって悶絶することになっちゃうじゃない!」
よくよく見ると、ラルヴァの中心地には落とし穴。悲鳴の主は、この落とし穴の底にいるらしい。
ラルヴァ:「…………!」
一体のラルヴァがこちらに気がついた。
戦いは避けられないだろう。
あなたたちは、敵意をむき出しにしたラルヴァの群れと対峙した。
───
戦闘開始です。
●戦闘配置
PC:H-4~6、I-4~6の好きなところに配置
障害物:D-5 落とし穴(破壊不可能の障害物。ただし、[状態変化:飛行]のキャラクターは通過可能です。また、隣接しても[遮蔽]や[隠密]に利用できません)
●標準戦闘
・ラルヴァ×4 [基本232] E-4
・ラルヴァ×4 E-6
・ラルヴァ・ヒッター×5 [末尾参照] C-3
・ラルヴァ・ハンツマン×4 [基本232] C-7
・ラルヴァ・ハンツマン×4 D-8(PC④参加時のみ)
・ラルヴァ・ヒッター×5 D-2(PC⑤参加時のみ)
●強敵戦闘
・ラルヴァ×4 [基本232] E-3
・ラルヴァ・ヒッター×5 [末尾参照] E-7
・ラルヴァ・ヒッター×5 F-5
・ラルヴァ・リーダー [熾火125] C-5
・ラルヴァ・ハンツマン×4 [基本232] C-3(PC④参加時のみ)
・ラルヴァ・ハンツマン×4 E-9(PC⑤参加時のみ)
サプリを所持していない場合、「ラルヴァ・リーダー」を「ラルヴァ・ファイター×1 [末尾参照]」に、「ラルヴァ・ヒッター」を「ラルヴァ・スクリーマー [末尾参照]」に変更。
───
なお、この戦闘に登場するすべてのモノノケは[会話:不可]となります([ラルヴァドミネイター]によって召喚されたラルヴァは、[会話:不可]となるのです)。
戦闘終了後、以下の描写に入ります。
●描写3
ラルヴァたちとの戦いを終え、一息ついたころ。
ファレーナ:「ふー、ふーっ……あやうく穴っぽこの底で今日のわたしの出番がおわるとこだったわ……」
落とし穴にはまっていた人物が、もぞもぞと自力で這い上がってきた。
ファレーナ:「あなたたちがラルヴァを倒したのね。なかなかやるじゃない」
ファレーナ:「ここに来られるってことは、カミガカリよね? あなたたち」
───
ここでお互いに自己紹介をするといいでしょう。
ちなみにPCたちが、なんでここにいるのかとファレーナに質問をしたら、彼女は適当にごまかします。
───
ファレーナ:「……で、わたしもカミガカリなのよね」
ファレーナ:「そ・れ・で。危険がアブナイ恐怖の魔境、付き人の一人や二人ほしいとは思わない?」
ファレーナ:「このファレーナ様の華麗なる活躍をそばで見たいなあ、とか思ってるんじゃない?」
チラッチラッと、ファレーナはPCたちの様子をうかがってきます。
仕方がないので同行を許可してあげましょう。
無視して先に進もうとするとゴネてきます。
●終了条件
PCたちがファレーナと一緒に魔境を進むことを決めてくれたら、不気味な倉庫の扉を開け、イベントを終了します。
また、ここから先はファレーナも[魔境イベント]の[挑戦]を行います。判定には【戦闘値】を使用します。この時、【体力】【知性】判定の達成値には+5、【敏捷】【精神】判定の達成値には+3、【幸運】判定の達成値には-4します。(職業補正と[ラルヴァドミネイター]の追加効果です)。
ファレーナとは、[判定協力]を行えます。
追加イベント2/C-2:探索エリア「秘密の階段」
このイベントは、「侵入エリア」に到着した時点で発生します。隠し階段を探すシーンです。
●描写
ギィィ、と音を立てて、倉庫の扉が開く。
薄暗い倉庫の中には、でっかいコンテナやら荷物やらが乱雑に置かれていた。
だが、次に進む道が見当たらない。どこかに隠し通路でもあるのだろうか。
───
[迂回]:不可
[挑戦]:[目標値:13]の【幸運】or[行為:探索]
判定成功→影響なし
判定失敗→「通路の発見」が行えない。
[挑戦]は何度でも行えます。
●終了条件
[挑戦]の判定に成功したら、地下へ進む隠し階段を見つけ、イベントを終了します。
追加イベント3/A-3:最終エリア
このイベントは「最終戦闘」の代わりに発生します。
●描写1
あなたたちがたどり着いた部屋には、小さいながらも黒い輝きの放つ宝玉の納められた、漆黒の台座があった。どうやら、ここが[魔境]の最深部のようだ。
ファレーナ:「いやー、試しに使ってみたけど、すっごくいいじゃない!」
ファレーナはそう言うなり、ひょいひょいと台座に近づいていった。台座にはまった宝玉を引っこ抜くファレーナ。
そして、彼女は自らの持つ剣の鞘にあるくぼみに、宝玉をはめこんだ。不思議なことに、宝玉はくぼみにぴったんことはまる。
───
PCたちがファレーナに対して何か言ったり、リアクションを起こしたら、ファレーナは嬉しそうに言葉を続けます。
●描写2
ファレーナ:「ん? ああ、この剣? これね、[ラルヴァドミネイター]って言って、色んな便利機能がたっぷり詰まったお得な神成神器なのよ」
ファレーナ:「ラルヴァを生み出したり、こんな感じに魔境を創ったり……まさに一家に一つの必需品ね。まあ、お金は吸われてなくなっちゃうけど、そのくらいは必要経費よ。ただより高いものはないわ」
ファレーナ:「そう! [ラルヴァドミネイター]を使えば悪いこともし放題! いつもラルヴァから[素材]をはぎ取るカミガカリたちを、ぎゃふんと言わせられるという寸法よッ!」
ファレーナ:「……」
ファレーナ:「…………」
ファレーナ:「………………」
ファレーナ:「……あれ? もしかしてこれって、『トップシークレット』とかいうヤツじゃなかったかしら?」
───
ファレーナがPCたちの言葉を一通り聞いたら(もしくは沈黙が続いたら)描写3に入ります。
●描写3
ファレーナ:「……フッフッフ。よくぞわたしの正体を見破ったわね」
ファレーナ:「わたしの名はファレーナ! 泣く子も黙るラルヴァの中のラルヴァよ!」
ファレーナ:「さあ、これこそ人間たちを恐怖に陥(おとしい)れる第一歩! あなたたちにはわたしの華々しいデビューの引き立て役になってもらうわ!」
ファレーナが掲げた刀から、青白い霊力の塊が放たれる。霊力は次々とモノノケの姿をとっていき、ラルヴァへと変身していく。
ファレーナ:「さよならわたしの稼いだ「G(ゴールド)」! そしてラルヴァよこんにちは! いまこそカミガカリに恐怖と混沌をもたらすのよ!」
───
戦闘開始です。
●戦闘配置
PC:H-4~6、I-4~6の好きなところに配置
●標準戦闘
・ファレーナ [末尾参照] E-5
・ラルヴァ×4 [基本232] E-6
・ラルヴァ・ファイター×1 [末尾参照] E-3
・ラルヴァ・ハンツマン×4 [基本232] E-7
・ラルヴァ・ハンツマン×4 F-6(PC④参加時のみ)
・ラルヴァ・キャスター×4 C-3(PC⑤参加時のみ)
サプリを所持していない場合、「ラルヴァ・キャスター×4」を「ラルヴァ・ヒッター×5 [末尾参照]」に変更。
●強敵戦闘
・ファレーナ [末尾参照] D-5
・ラルヴァ・ヒーラー [末尾参照] B-5
・ラルヴァ・ファイター×1[末尾参照] F-7
・ラルヴァ・サクリファイス×4 [基本/神怪]</span></span> E-3
・ラルヴァ・スクリーマー [末尾参照] G-9(PC④参加時のみ)
・ラルヴァ・ヒッター×5 [末尾参照] G-2(PC⑤参加時のみ)
サプリを所持していない場合、「ラルヴァ・サクリファイス×4」を「ラルヴァ・ファイター」に変更。
───
なお、この戦闘に登場するすべてのモノノケは[会話:不可]となります([ラルヴァドミネイター]によって召喚されたラルヴァは、[会話:不可]となるのです)。
戦闘終了後、以下の描写に入ります。
●描写4
ファレーナ:「う、うう……(立ち上がる)」
ファレーナ:「な、なかなかやるみたいね、あなたたち……」
ファレーナ:「今日のところはこのくらいにしてあげるわ。だけど見ていなさい! 今度会ったときは恐怖のズンドコに突き落としてやるんだからーッ!」
すがすがしいほどの捨てゼリフを残し、ラルヴァの剣士はスタコラと逃げ出した。
騒動の元凶をこらしめたことで、この[魔境]もいずれ消滅するだろう。
あなたたちは、ラルヴァのはびこる[魔境]から脱出することにした。
♦シナリオ終了
[霊紋チェック]を行った後、PLたちの希望を聞いて、好きに演出をしましょう。お疲れさまでした。
♦セッション終了
きちんと後片付けをしましょう。
今回の経験値算出は、以下の通りとなります。
ハンドアウトの目的を達成した:50
《死への足掻き》によるボーナス:50
法則障害の数×10:10
セッション終了時に消去した[感情]の数×2:12
モノノケを倒した:GMが計算しましょう
♦戦闘データ
- ラルヴァ・スクリーマー
レベル2(1) 種別:混沌
サイズ:2 知能:普通 感覚:魔力 会話:不可 反応:敵対
知名度:14 弱点:[電撃][閃光] 移動:歩行
命 | 回 | 発 | 抵 | 判 | |
【戦闘値】 | 4 | 3 | 6 | 5 | 4 |
【固定値】 | 11 | 10 | 13 | 12 | 11 |
【行動値】9(5) [装甲]3
【生命力】41 [結界]1
●攻撃方法
[武器攻撃]:魔法攻撃/6マス/1体/消滅
対象に2d+9の魔法ダメージ。
《最期の絶叫》:特殊/使用者
対象が[状態変化:気絶・死亡]になった時に使用。[距離:戦闘地帯/対象:戦闘地帯]に3d+10の魔法ダメージ。対象は[受動判定]を行えない。この魔法攻撃で10点以上の魔法ダメージを受けた対象は、[状態変化:麻痺]となる。
《混沌の嘆き》:常時/使用者
対象が[死亡]しない限り、[戦闘地帯]内に存在する[種別:混沌]のモノノケは[ダメージ]に+10。
●素材(2d)
2~7 なし
8~ 灰白の外骨格/幸運+1:500G(効果値:1)
●説明
灰白色の外骨格に覆われたラルヴァ。普段は閉じたままの腹部の巨大な口は、このラルヴァが死ぬ時にだけ開き、聞く者を硬直させるほどのすさまじい悲鳴を上げる。
- ラルヴァ・ヒッター×5
レベル3(1) 種別:混沌
サイズ:2 知能:普通 感覚:魔力 会話:不可 反応:敵対
知名度:14 弱点:[電撃][閃光] 移動:歩行
命 | 回 | 発 | 抵 | 判 | |
【戦闘値】 | 7 | 7 | 4 | 5 | 4 |
【固定値】 | 14 | 14 | 11 | 12 | 11 |
【行動値】15(7) [装甲]2
【生命力】41 [結界]1
●攻撃方法
[武器攻撃]:肉弾攻撃/近接状態/1体
対象に[形状:鎚]2d+17の物理ダメージ。[追加効果]:1戦闘中1回、[物理攻撃]の[対象]の[装甲]を[半減]。
《ファイティングポーズ》:開始/使用者
対象は[物理攻撃]の[ダメージ]に+5。
《飛び蹴り》:物理攻撃/移動3マス/1体
対象に[形状:鎚]3d+14の物理ダメージ。この《タレント》の効果で使用者が移動を行った場合、使用者は[武器攻撃]を一回行う。
《見切りⅠ》:特殊/使用者
【回避】判定時に使用。1ターン中1回、【回避】判定に+2。
《連携》:常時/使用者
対象は[近接状態]に存在する「同名称のNPC」(対象も含む)1体ごとに【命中】+1、[物理ダメージ]に+3。
●素材(2d)
2~4 霊紋の外骨格/結界+1:500G(効果値:1)
5~8 漆黒の結晶/体力+2:1000G(効果値:2)
9~ 肥大化した腕/命中+1:1000G(効果値:2)
●説明
ラルヴァ・ハンツマンの亜種。やや小柄な体格をしており、肥大化した両腕はハンツマンと違って変形することもない。しかし動きはすばやく、その拳や蹴りの威力も侮れない。
- ラルヴァ・ファイター×1
レベル4(1) 種別:混沌
サイズ:2 知能:普通 感覚:魔力 会話:不可 反応:敵対
知名度:14 弱点:[冷気][風圧] 移動:歩行
命 | 回 | 発 | 抵 | 判 | |
【戦闘値】 | 12 | 4 | 5 | 6 | 4 |
【固定値】 | 19 | 11 | 12 | 13 | 11 |
【行動値】16(7) [装甲]9
【生命力】62 [結界]2
●攻撃方法
[武器攻撃]:肉弾攻撃/5マス/1体
対象に[形状:剣]2d+21の物理ダメージ。
《混沌の戦技Ⅰ》:物理攻撃/6マス/2体
対象に[形状:槍]4d+17の物理ダメージ。
《防護骨格》:防御/5マス/1体
ダメージ減少時に使用。対象が受けた[ダメージ]と効果を使用者が代わりに受ける(【抵抗】判定は失敗)。
《打ち合い》:特殊/5マス/1体
ダメージ減少時に使用。1ターン中1回、使用者に[ダメージ]を与えた対象に[武器攻撃]を一回行う。
●素材(2d)
2~8 朱色の欠片/装甲+1:500G(効果値:1)
9~ 朱色の外骨格/装甲+2:1000G(効果値:2)
●説明
成長を重ね、外骨格が分厚くなったラルヴァ。カミガカリたちの攻撃をあえて丈夫な外骨格で受け止め、ラルヴァ・ウォーリアにも劣らぬ戦技で反撃を仕掛けてくる。
- ラルヴァ・ヒーラー
レベル4(1) 種別:混沌
サイズ:2 知能:普通 感覚:魔力 会話:不可 反応:敵対
知名度:16 弱点:[電撃][魔毒] 移動:歩行
命 | 回 | 発 | 抵 | 判 | |
【戦闘値】 | 4 | 5 | 10 | 9 | 4 |
【固定値】 | 11 | 12 | 17 | 16 | 11 |
【行動値】14(8) [装甲]4
【生命力】52 [結界]1
●攻撃方法
[武器攻撃]:魔法攻撃/6マス/1体/消滅
対象に2d+10の魔法ダメージ。
《思念準備》:準備/使用者
対象は[攻撃行動]の[対象]に+1体。
《ヒーリング》:魔法攻撃/8マス/1体/消滅
対象は【生命力】を2d+14の魔法ダメージ分[回復]。
《ファストヒール》:特殊/8マス/1体
ダメージ減少時に使用。1ターン中2回、対象に《ヒーリング》を使用する。ただし、同じ対象に対しては1ターン中1回しか使用できない。
●素材(2d)
2~8 浅葱の欠片/精神+1:500G(効果値:1)
9~ 浅葱の外骨格/結界+2:1000G(効果値:2)
●説明
回復魔法を会得したラルヴァ。攻撃能力はさほどでもないが、たちまちのうちに傷を癒す術を持つ彼らは、いざ敵に回すと実に面倒な相手となる。
- ファレーナ
レベル5(1) 種別:混沌
サイズ:2 知能:狡猾かつポンコツ 感覚:領域 会話:可能 反応:敵対
知名度:16 弱点:なし 移動:歩行
命 | 回 | 発 | 抵 | 判 | |
【戦闘値】 | 12 | 11 | 2 | 4 | 3 |
【固定値】 | 20 | 19 | 10 | 12 | 11 |
【行動値】28(11) [装甲]3
【生命力】262 [結界]2
●攻撃方法
[武器攻撃]:肉弾攻撃/近接状態/1体
対象に[形状:剣」2d+30の物理ダメージ。
《自己修復》:準備/使用者
1ターン中1回、【生命力】を10[回復]。準備を消費しない。
《破神秘奥》:物理攻撃/アイテム/2体/コスト:1個
対象に[形状:剣]5d+30の物理ダメージ。
《妖力転移》:特殊/7マス/1体
対象がタレント宣言時に使用。使用者は3マスの距離を移動。
《霊光昇華》:特殊/使用者
ダメージ算出時に使用。1戦闘中1回、ダメージ算出に+1dし、超過霊力を1個得る。
《クロノストレイター》:特殊/7マス/1体
いつでも使用可能。1ターン中1回、【生命力】を5消費して、そのターンの[終了]時まで、次のどちらかの効果を得る。
①【行動値】に+10
②攻撃行動の際、ダメージ算出に+1d
《記憶再現》:特殊/使用者
いつでも使用できる。1戦闘中1回、[斬撃波]を使用する。
《ラピッドアヴォイド》:特殊/使用者/使用者/コスト:1個
[受動判定]時に使用。1ターン中1回、[受動判定]を【回避】【抵抗】のいずれかで代行し、その判定の達成値を[受動判定]の達成値として扱える。
《霊力断空》:特殊/使用者
《破神秘奥》のダメージ算出時に使用。ダメージ算出に+「使用者の[能動判定]の達成値―[受動判定]に失敗した対象の[受動判定]の達成値」。
[斬撃波]:追加効果
1戦闘中1回、物理攻撃の[距離]を[戦闘地帯]に変更。
[空間崩壊]:追加効果
1ターン中一回、物理攻撃の対象を[範囲]に変更。
●取得済みの《ボスタレント》
《死への足掻き》:特殊/使用者
対象は受けた[ダメージ]を0に、【生命力】の現在値を1に変更。その後、対象側の敗北として[戦闘終了]し、妨害を受けずに[シーン]から[退場]する。
《荒ぶる神性》:常時/使用者
対象は【生命力】が残り200以下となった時点で、[能動判定]+1、[タイミング:攻撃]を+1回。
《常識外の存在》:常時/使用者
対象は【生命力】に+100。
●[法則障害(異空融解)]で追加される《ボスタレント》
《魔境返し》:特殊/戦闘地帯/1体
ダメージ算出時に使用。1セッション中1回、対象は自身が算出した[ダメージ]を受ける(受動不可)。
●素材(2d)
なし
●参考・戦闘での動き方(長くてごめんね)
[手番]開始時、PCのだれとも[近接状態]になっていなければ、できるだけ複数のPCと[近接状態]になるよう動きます。【生命力】が1点でも減少しているなら、[タイミング:準備]で《自己修復》を使いましょう。移動しながらでも使えます。
[タイミング:攻撃]では、《破神秘奥》と《霊力断空》を使って攻撃を行いましょう。複数のPCと[近接状態]になっている場合、[空間崩壊]も一緒に使います。
[タイミング:攻撃]時に[近接状態]になっている相手がいない場合、[斬撃波]を二回まで使用できます(二回目は《記憶再現》によるものです)。できれば《妖力転移》を駆使して、[斬撃波]の回数を節約しましょう。
【生命力】が200以下になれば、《荒ぶる神性》の効果でパワーアップします。《破神秘奥》による二回攻撃をお見舞いしましょう。
《霊紋燃焼》は【命中】【抵抗】の時に使用、達成値に+1dします。【回避】はもともと高いので、【回避】時に《霊紋燃焼》をすると戦闘がだれることがあります。[ダメージ算出]時の《霊紋燃焼》は[武器攻撃]を行うときだけにしておくのが無難です(PCの防御力が高ければ《破神秘奥》にも使ってみましょう)。
なお、【抵抗】時には、《ラピッドアヴォイド》を使う手もあります。これを使ったターンはコストの関係上、《破神秘奥》を一回しか使用できなくなることに気をつけましょう。ただし、《霊光昇華》を併用した場合のみ、二回《破神秘奥》を撃つことができます。
《クロノストレイター》は好きに使っていきましょう。自分以外のキャラクターにも使えることを覚えておくと役に立ちます。
自分の【生命力】が0になるような攻撃を受けた時は、《死への足掻き》を使って逃げましょう。
♦[魔境]MAP
♦最後に
ポンコツキャラって素敵ですよね。特に憎めない悪役。何と言うか、人間味が前面に出ていて、すごく好きです。
そして、ぼくはラルヴァも好きです。どんなシナリオにも違和感なく出せる、魅力的なザコキャラクターだと思います。
そんなぼくの好きなものを掛け合わせたら、こんなシナリオができました。ラルヴァはただのザコじゃあないんだぞ、という気持ちをプレイヤーに与えることができたら、ぼくの勝ちです。
みんなもラルヴァを好きになろう!
神我狩はいいぞ。
てつがつお
♦関連
- 神我狩まとめ: