この記事は改訂版ルルブ発売以前に書かれたものである。現行ルールに明確に反しているものを含め、当時とは状況が変わってしまっているものがある。注意してほしい。
戦法を考えていたりしていて、遠い特技で判定の代用を行いたいと思ったことはないだろうか?
...あっ、ない。失礼しました。
(考えれば考えるほど阿呆らしい小ネタなので、冗談半分にとらえてほしい。)
代用と特技選択の意義
代用について、基本的に本来判定に使用する特技から最も近いものを使用して行うものとしてルールが記述されている[大判53]。つまり、遠い特技を選んで代用することはできない。その抜け道を探してみる。
そも、わざわざ遠い特技で代用判定したい場面とは?できたとして、何の役に立つのか?気になっている人もいるだろう。
では、例を挙げてみよう。
- 【一存】[大判104]
指定した分野の特技を使用した判定ではスペシャル値が低下する。最も近い特技でもスペシャルでないと成功しない場合、指定分野の特技による代用を行いたくなる。
- 【助太刀】[忍秘伝126]
敵に対して使用した際、代理の回避判定に任意に失敗できれば相手の回避判定など無いようなものである。
お分かりいただけただろうか。
ゲームマスターのつっこみ[大判53]
GMは、PLが行為判定に対して不自然な特技で代用を行った場合、その利用法の説明を求めることができる。これが納得できないものであった場合、別の特技による代用を指示することができる*1。
そう、この場合はより遠い特技での代用となるのだ。つまり代用する特技の利用法に対して頓珍漢な説明を繰り返せば、より遠い特技まで代用の手を伸ばせることになる。
GMはこれに対し、強制受理という対抗手段を持つ。つまり、「ゲームマスターのつっこみ」を行わないということである。そもそもの代用を問題としなければ良いのだ。選択権はGMにある。
さらに対抗して、これを盾にすることで「つっこみ」を封殺することも考えられる。どんな馬鹿げた行動をも、宣言して受理させることができるかもしれない。
もう何が何やら。
こうなってくると、原義のマンチと何も変わらないことに気付いた。卓と信頼を破壊したくなければ、「ゴネる」のも大概にするべきである。
お目汚し、失礼しました。
関連
(C)河嶋陶一朗/冒険企画局「忍術バトルRPG シノビガミ」
*1:同欄には、代用はそもそも任意の特技で可能であるかのように書かれている。代用についてのルールにおいても「最も近い特技を探す」のは説明における簡単のためのものであるとも読めるし、おそらくその通りだろう。私のようにルールの隅をつついたり、悪用を考えるような者がいなければの話だが。