ぱんどらさんのおもちゃばこ

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旧 シノビガミ ビルド│残機制

この記事は改訂版ルルブ発売以前に書かれたものである。現行ルールに明確に反しているものを含め、当時とは状況が変わってしまっているものがある。注意してほしい。

・火力2点は1点の3倍強い
・3点は2点の2倍強い
・6点は3点の3倍強い
・つまり、6点は1点の18倍強い
...というのは流石に冗談だが、正直なところ火力の差にはこれくらいのポテンシャル比があると思っている。
シノビガミに慣れてくると当然火力が伸びていくわけだが、今回はそんな火力インフレが進む環境に一石を投じるビルドを紹介する。

ビルド

  • レギュレーション:現代(退魔)編/従者あり/儀式忍法あり/上忍初期作成
  • 流派:比良坂機関
  • 特技:

   器術:(針術)
   体術:(骨法術)
   忍術:(隠蔽術)
   謀術:遊芸/傀儡の術/任意
   戦術:(用兵術)
   妖術:(瞳術)
   他任意[括弧内は【戦闘傀儡の法】の特技]

  • 忍法:

   接近戦攻撃 [大判78]
   外縛陣 [大判80]
   魔琴 [大判99]
   根 [大判98]
   水晶眼 [大判116]
   人柱 [大判99]
   神咒 [大判98]

  • 奥義/儀式忍法:

   完全成功(輝き/分野限定《謀術》)
   戦闘傀儡の法

  • 背景:

   末裔(水晶眼)
   弱点(2)任意

  • 忍具:神通丸/任意

解説
【人柱】は、自分が【生命力】を失うとき、自分の代わりに「従者」の【生命力】を減少することができる装備忍法だ。これまた解釈の分かれそうな効果だが、自分が受けた【生命力】減少を「従者」1体に転嫁する効果として読んでいる*1。であれば、何百点のダメージが飛んできても「草」1体の犠牲で済むことになる。

しかし、これの弱点は【範囲攻撃】をはじめとするAoEにある。まとめて吹き飛ばされればそれまでであり、残機制とは言えないだろう。もしAoEがなければ、囲んで棒で殴ることができる利点がある、といえばそうなのだが。
ともあれ、残機制と呼ぶにあたって障害となるこの欠点を克服するギミックを搭載した。【根】や【戦闘傀儡の法】で大量に稼いだ盾をプロット1に配置し、主人はプロット6をとる。【水晶眼】と【輝き】付き【完全成功】によって【外縛陣】をスペシャルし、集団戦スペシャル効果で「従者」全員に「催眠」を与えることで無傷のまま戦闘脱落させるのだ。これで「従者」に【範囲攻撃】は届かない。

あとは【外縛陣】や【魔琴】のスペシャルで削っていく。防御面は考えなくていい。どんな火力を貰おうが、10回程度*2まで無効化できるのだ。
そして、「戦闘員」の【生命力】は2。それぞれに対して1回まで【水晶眼】のコストを押し付けても問題ない。とはいえ資源は有限だから、数を減らすくらいなら自分で払おう。

メインフェイズでは【戦闘傀儡の法】を完成させる必要がある(韻度3)。加えて計画判定と【根】の判定があるから、【水晶眼】【神咒】による忍具稼ぎにちょうどいい。【完全成功】が使えるなら、払ったコストは確実に返ってくる。

成長
「双子」によって枠を工面できる場合、【配下】を入れる手もある。メインでの【水晶眼】の【生命力】コストを【人柱】で擦り付けることができるから、人前で【奥義】を使えなくても【水晶眼】を躊躇わなくて済むのだ。それで「従者」が倒れようとも、次のシーンでは【生命力】1で復活しているから全く問題ない。【根】によるヤワな「草」ではこうはいかない。プロの雑草魂だ。

いくら硬いとはいえ、【奥義】頼りの火力には何かしらのケアが欲しいところだ。「切り札」が楽だが、【神奈備】を搭載できると心強い。作成時点で【神咒】の代わりに持つのもアリだ。

【開祖】によって【根】を増やしても良いだろう。盾は何枚あってもいい。
他に盾を増やす手段を考えるとすれば、【魔界転生】から【仙食】すると倒れた傀儡が再起動するかもしれない*3。本当か?

関連


(C)河嶋陶一朗冒険企画局「忍術バトルRPG シノビガミ

*1:自分の「従者」が「草」1体のみのときに【クリティカルヒット】を受けた際、「草」に1点分を与えて残りの3点分を主人が受ける、という処理は考えにくいからだ。対象は1対1に限定した方が処理として安全であることは間違いない。

*2:【戦闘傀儡の法】による7~10体の「戦闘員」と、【根】によるサイクル数分の「草」の合計。単純な【生命力】の合計でも20~30程確保できる。

*3:ルール処理上の問題はなさそうだ。ただし、【魔界転生】では(知られざる)過去のシーンを演出する。その戦闘中にはじめて従者として発生した傀儡との間に、戦闘外で主従関係にある過去のタイミングがあるはずがないので、なんとなくもやっとする。しかし、実はこの例に限らず、ルール的にも厳密に矛盾しない「過去」は考えられないという【魔界転生】自体の特性とも言える欠陥があるため、深く考えても仕方なかったりする。演出面についてだが、今回の場合は「実は儀式の際に、傀儡に自動修復を行わせるための特殊な術式を施していた」などといった理由付けを行うシーンを演出することになるだろう。