ぱんどらさんのおもちゃばこ

ビターエンドは好き。ビターチョコは嫌い。

DX3rd ビルド│強制自爆

HPを0にする効果を無理やりボスに使わせたら、もういろいろ無視して勝てるのではないか?
そんなご機嫌なネタを提供されたので、少し考えてみる。
ビルド

  • サプリ:EA,LM,HR
  • レギュレーション:経験点130(フルスクラッチ)
  • シンドローム:ブラム=ストーカー×ウロボロス
  • ワークス:レネゲイドビーイングD
  • Dロイス:No.98 遺産継承者(もしくはNo.HR03 遺産の器)→誓約の瞳 [LM120]
  • REC:アルフレッド・J・コードウェル
  • 能力値[0]:肉体2/感覚3/精神3/社会1
  • 技能[5]:RC3/情報1/他省略
  • エフェクト[75]:

   原初の虚:融合 [EA70]
   幻想の色彩 [EA123]
   オリジン:レジェンド 4 [EA135]
   闇夜の呪い [EA53]
   原初の紫:崩れずの群れ [EA67]
   (他自動取得省略)

  • ユニークアイテム[50]:

   インデックス13 [HR43]

  • 財産ポイント:2
  • 侵食率基本値修正:+12(+5)

解説
セットアップに《融合》《幻想の色彩》でいきなりボスと合体し、直後のイニシアチブに「インデックス13」の強化効果でメインプロセスを行う。「誓約の瞳」による疑似《ナーブジャック》をボスに使い、《融合》により使用可能にさせた《闇夜の呪い》を使わせることで、その副作用によって即死させてしまおうという算段だ。

《闇夜の呪い》を使わせることで即死効果を狙っていくわけだが、「制限:従者専用」を《融合》の対象が使用することは可能だろうか?
次の裁定を見てみよう。

Q:従者が《融合》を使用した場合、《愚者の兵装》で取得したアイテムを装備、使用できますか?
A:可能です。《融合》を使用した際に、装備してください。また、アクションを使用して装備を変更してもかまいません。

若干言葉足らずだが、これは「制限:従者専用」である《愚者の兵装》の効果を《融合》の対象が受けられることを示している。同様にして「制限:RB」を使用することも可能である裁定が出ていることからも、この点について問題はないとして良さそうだ。

...と考えたのだが、「『制限:従者専用』を使えるのは従者による《融合》の場合に限るのでは?」というご指摘をいただいた。明言されているわけではないが、《融合》はエフェクトに限らず互いの情報をある程度共有するというニュアンスで製作されていて、そのために「制限:RB」等も使用可能となるのではないか*1
なるほど、筋が通っている。そうであれば、このコンボも《赤色の従者》にやらせる必要が出てくる。《血の絆》も必要だから、《原初の紫:崩れずの群れ》のみならず《オリジン:レジェンド》のレベルにも手を着けなければならない。かなりつらい。

《ナーブジャック》は組み合わせなければ攻撃ではないから、これに対してカバーリングやドッジを行うことはできない*2。対象に回数制限のあるエフェクトを使わせることはできないが、《闇夜の呪い》には回数制限はないため問題ない。
なお、この《ナーブジャック》は「誓約の瞳」によるものなので、単体では《コンセントレイト》を組み合わせられない。《オリジン:レジェンド》やタイタス効果でなんとか当てていこう。ここにC値低下をかけたり、高い<意志>固定値を持つようなボスは少ないだろう*3

いきなり《融合》する都合上ある程度侵食率を上げておきたいこともあり、《崩れずの群れ》を取得した。装甲もガード値もない、まごうことなき肉盾だが、カバーリングができるというだけでだいぶ違う。
成長など
敵に《融合》する都合上、下手にエフェクトを積むことができない。《原初の白:時間凍結》などを取らず、「インデックス13」に頼らざるを得なかったのはこのためだ。実はなかなか制約が多い。
《ナーブジャック》については取得しているわけではないから、敵に使われてしまう心配はない。

ミドル用の攻撃手段を確保したり、カバーリングを補強したり、といった強化については問題ない。敵に使われる可能性を考慮に入れつつ、無難に強化していこう。

《赤色の従者》《血の絆》《声なき者ども》《原初の黒:拡散する世界》を取得すれば、複数の敵を爆殺できるようになる*4。その数だけ《闇夜の呪い》がばらまかれるわけだから、雑魚散らしも期待できる。
分体を敵指揮官に取りつかせてその神経系を乗っ取り、操作して同士討ちを誘発させることで敵部隊を壊滅させるワンマンアーミー。異能モノならではの強キャラ感があってなかなか良いんじゃないですか。エネミー向けだな?*5

余談になるが、「変異暴走:自傷」と《原初の黒:ラストアクション》を利用すれば、「インデックス13」に頼らずとも先手を取れる。こちらは《加速する刻》を使う隙さえ与えない。セットアップは潰れている*6ため、「ウェポンケース」+「暴走剣」[UG59]が安定か。
アージエフェクトに《原初の灰:ヴァイタルボルト》を選択して《ナーブジャック》に組み合わせることで、《コンセントレイト》の力を借りることができるようになる。しかし《ナーブジャック》の効果により、《ヴァイタルボルト》の対象増加を受けられないのがなんとも惜しい。《原初の黒》はもう残っていないから、《拡散する世界》が取れないのだ。

なお、最初からオルクスを加えたトライブリードで構築する手もある。《ナーブジャック》を普通に取得し、空いたDロイス枠をNo.15「触媒」に用いて従者に使えば、「インデックス13」は不要だ。《コンセントレイト》を組み合わせることもできる。
《拡散する世界》が取れないこと、侵食率が気になること、《加速する刻》で従者を倒されたり《ナーブジャック》を使われたりする可能性があること。これらをケアできる、もしくは気にしないなら、トライで組んだ方が良いだろう。
将来性という点ではクロスブリードに軍配が上がるはずだ。多重爆破はこちらの特権である。

関連


(C)Shunsaku Yano/FarEast Amusement Research Co.,Ltd.「ダブルクロス The 3rd Edition」

*1:同じ制限でも、アージエフェクトについては衝動の一致が必要。具体的にどこで線を引くのか、仮定の上での推測はなんだか阿呆らしいのでやめておく。

*2:このために《キリングパフューム》は見送った。

*3:ただし、ボスが《加速する刻》によって先に《オリジン:レジェンド》を使用してくる場合も十分に考えられる。

*4:対象変更不可の《ナーブジャック》に《拡散する世界》を適用することについては、詳細は省くが、可能であるとの見方が有力だ。論拠は《災厄の炎》と《孤独の魔眼》の公式裁定である。

*5:エネミーが使うにしろなかなかエグいギミックか。ジャームPLたちのロイスを削るには丁度いいかもしれない。

*6:従者に《融合》させるなら問題ない。また、セットアップ時のエフェクト使用とアイテム使用は両立するとの見方もある。裁定次第か。