この記事は改訂版ルルブ発売以前に書かれたものである。現行ルールに明確に反しているものを含め、当時とは状況が変わってしまっているものがある。注意してほしい。
パワー×パワー×パワー。定番コンボを組み合わせた構成だ。
ビルド
- レギュレーション:現代(退魔)編/中忍初期作成
- 流派:凶尾
- 特技:
体術:身体操術
戦術:兵糧術
妖術:異形化/任意
他任意
- 忍法:
接近戦攻撃 [大判78]
肉風船 [大判81]
悪食 [大判109]
滅苦 [大判119]
特別教室 [大判105]
→揺音 [大判85]
→秘中の秘 [大判96]
- 奥義:範囲攻撃(撃ち/人数制限)
- 背景:
末裔(滅苦)
弱点(2)任意
- 忍具:任意
- 特記:
・【特別教室】は
①【滅苦】→【揺音】
②【特別教室】→【秘中の秘】
・ラウンド中自発判定2回
・コスト総計3
解説
【悪食】【肉風船】は有名なコンボだ。受けたダメージをそのまま【生命力】として回復する。回避判定を別に行えるのも優秀だ。
ただし、適用できるのはあくまでダメージのみである。【奥義】などによる直接的な【生命力】減少の前になす術はない。これはひとつの大きな弱点と言える。
しかし、その最大の弱点は重さにある。受動的な2枠コンボでコスト3かつ判定2回というのは、ある程度シノビガミをやりこんでいるプレイヤーならあまり歓迎できないところだろう。ここにさらに攻撃のコストや判定が加わるとなれば、余程運に自信がなければやっていられない。2D6の期待値も正しく計算できないシノビガミプレイヤーたちにそれを求めるのは、少々酷というものだろう。
となると、攻撃の手段には【奥義】を用いたくなってくる。コストも判定もいらず、安定したダメージが出せるからだ。逆凪していても問題なく、中~高プロットで奥義破り判定や「見切り判定」を強要できるのも良い。
ここでは【範囲攻撃】を選択した。コストを3使用することもあり、【クリティカルヒット】では間合に不安があるからである。火力が2点では心もとないので、【撃ち】によって強化している。
【範囲攻撃】を主体にするからには、破られないことが勝利に直結する。それを補ってくれるのがもうひとつの定番コンボ、【揺音】【秘中の秘】だ。
これにより奥義破りのハードルはグッと上がる。
もし【秘中の秘】修得時に敵対勢力が判明しているなら、その特技構成を考慮にいれて「見切り判定」の特技を設定しよう。
ただし、【奥義】の【情報】も【情報】の一種だということを忘れてはならない。敵に対して【感情】を持つキャラクターがこれを獲得したとき、感情共有によって敵の手にも渡ってしまう。一度抜かれると脆い壁だ。
なおこの構成は「末裔」に頼らずとも、【揺音】【秘中の秘】型、【悪食】【肉風船】型の双方から、「他流派の血」ひとつで組むことができる。
成長案
なんといってもまずは「切り札」だ。これにより奥義破りの壁は3枚になる。
また、【道珠】 [忍秘伝126]があるとコンボの安定性が高まる。【判定妨害】にも強くなるため、地味ながらオススメだ。
【悪食】を使う以上、【頑健】*1とも相性が良い。一撃で倒されにくくなる上、回復の恩恵も受けやすくなるからだ。
【揺音】【秘中の秘】は一度抜かれると不要になるため、【接近戦攻撃】と合わせて「双子」の交換枠に利用できる。
ただし「双子」の交換先に装備忍法を選ぶことはできない。他の攻撃やサポートを【悪食】【肉風船】と併用するのは難しいところだが、選択肢を得る意味では悪くない。凶尾が持つパワー忍法の忍法パワーを見せてやろう。
【揺音】【秘中の秘】は嵌まれば強力だが、役に立たないときはまるで機能しない。そこに2枠も使うことに抵抗がある人は多いと思われる。しかし、【奥義】の数自体が増えればその評価も一変するはずだ。
昇級による【奥義】数増加時はもちろん、「師匠」が持つ【奥義】を利用する際にも活用できる。師匠に【流転】 [大判89]を【教導】してもらおう。
関連
(C)河嶋陶一朗/冒険企画局「忍術バトルRPG シノビガミ」
*1:またしてもパワーカード。