無二の効果ながら絶妙に使いにくい《物質合成》と、ロマンの塊でありながらこれまた幅の狭い《ヴィークルモーフィング》。
防御に視点を置けば、これらの短所から目を背けつつ長所を伸ばし合えるのではないか?
そうして歪なピースを繋ぎ合わせたのは、金の力に他ならなかった。
ビルド
- サプリ:IC,RU,EA,LM,HR
- レギュレーション:経験点130(フルスクラッチ)
- シンドローム:ピュアモルフェウス
- ワークス:レネゲイドビーイングC
- 衝動:嫌悪
- Dロイス:No.23 申し子
- 能力値[0]:肉体2/感覚4/精神1/社会2
- 技能[0]:省略
- エフェクト[115]:
黄金錬成 5 [EA82]
インターセプト [LM117]
オリジン:ミネラル 2 [EA135]
ヴィークルモーフィング 4 [EA81]
物質合成 [EA86]
砂の結界 [EA83]
砂塵の帳 [RU29]
(他自動取得省略)
- ユニークアイテム[15]:
錬金秘本 [IC75/公式FAQ]
- アイテム:
クリスタルシールド ×2 [R2-185]
パワーアシストアーマー [R2-191]
ウェポンケース ×2 [R1-180]
- 財産ポイント:13
- 侵食率基本値修正:+8
- 特記
・変異暴走:嫌悪による暴走対策
・ガード性能(クライマックス/120%時点)
ガード値:24 装甲:49
カバーリング&ガード侵食:2
開幕行動合計侵食:15
解説
攻撃性能はまったくと言っていいほどない。加えて暴走中は達成値-10のため、ミドルでの露払いが精一杯だろう。
どのみち最初の手番は準備に潰れるのだし、後衛のエンゲージから離れるわけにもいかないのだから、攻撃など全て棄てる。
攻撃をしない以上、<運転>技能値などいらない。無免許を咎められたら、少し多めに包んで渡せばいいだけなのである。金にものを言わせるRPも魅力のひとつだ。
余裕のある者は暴力などという野蛮を好まない。金持ち喧嘩せず。むしろ、そういった輩から弱きを守るのが富める者の務め。ノブレス・オブリージュ。意味はよくわかっていないが、財力の前には些細な問題である。
ということでこのビルドの売りは、カバーリングの燃費と圧倒的な防御固定値にある。
というかそれしか能がないのだから、事前に味方と行動順やエンゲージを相談しておき、常に攻撃に備えよう。
クライマックスでは《インターセプト》から《オリジン:ミネラル》《ヴィークルモーフィング》《物質合成》を使い、いち早く体制を整える。
ミドルの戦闘では、手番が来るまでは武器と《リザレクト》のみで耐える必要がある。「戦闘用きぐるみ」を購入しておくのも手だろう。
なお、《物質合成》を防具に使うという手もある。その際、防具の効果は引き継がれるが、別アイテムなので使用回数も別カウントである。これにより、ミドルから「パワーアシストアーマー」を使用することができる。この場合、装甲の代わりに財産ポイントとガード値が犠牲になる。
常備化する防具の選択肢は広いので、多少軽くして財産ポイントに回してもいいだろう。
準備が整った後は、メインプロセスをカバーリングのために消費する場面も出てくるだろう。
侵食率がかからない、エフェクトによるカバーが無効化されていても可能、といった多少のメリットが一応ある。
当然だが、「装甲無視」と言われるだけでわりと痛い。
とはいえ、燃費が良いということはバックトラックに余裕があるということだ。
タイタスの準備はいいか?よし、歯を食いしばれ。
成長など
多対象攻撃や装甲無視の対策が《砂塵の帳》しかないため、《不壊の城壁》の取得が急がれる。
「デモンズシード」により《黄金錬成》を上げれば、さらなる金を手に入れられる。何に使えばいいんだ?
重武装のロマンを追い、防具※を買う手もある。より装甲が欲しければ《オリジン:ミネラル》に成長の余地があるが、なくても十分だと感じるならばレネビである必要はない。
UGN支部長ならば、《ヴィークルモーフィング》の代わりに「コマンドモービル」を利用しても良いだろう。セットアップに搭乗できるためマイナーが浮き、味方に追随して動くことができる。
エンゲージ問題や装甲無視がどうしても気になるなら、《砂の祝福》や《砂の盾》も視野に入るか。
なお、《ヴィークルモーフィング》を上げればミドル戦闘からロボを出せる。
ここは譲れないという人は、同社製作のTRPGシステム「メタリックガーディアン」の購入も視野に入れるといいだろう。
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(C)Shunsaku Yano/FarEast Amusement Research Co.,Ltd.「ダブルクロス The 3rd Edition」